『分断社会の比較政治学』

第20号|2018年6月

世界の各地で社会の分断を印象づける出来事が立て続けに生じている。この社会の分断は政治の敗北なのであろうか。分断が生じる背景やその克服について様々な角度から議論する。

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目次

はじめに(浜中新吾)
1 分断社会と熟議民主主義
  ――熟議システム論の適用と再考を通じて(田村哲樹)
2 格差、治安、再分配支持
  ――国家間のマルチレベル分析(飯田健)
3 なぜトランプは支持されたのか
  ――先行学説の整理と検討(西川賢)
4 トランプの移民政策
  ――分断社会に投下された扇動的言動とその本質(手塚沙織)
5 フランスの移民政策および難民政策に見る「統合」と「分断」
  ――サルコジ主導による政策期からオランド政権までを中心に(東村紀子)
6 トルコにおける政軍関係と分断構造(岩坂将充)
7 ヨルダンにおける「アラブの春」民主化運動とその帰結
  ――ムスリム同胞団運動の事例から(吉川卓郎)
8 「分断社会」における危機克服のための言説のあり方
  ――韓国の朴槿恵政府の成立から弾劾事態までを事例として(李正吉)

『競争的権威主義の安定性と不安定性』

第19号|2017年6月

競争的権威主義体制の安定性/不安定性は何に由来するのか、また概念そのものが実際の対象分析でどの程度有用か、等の視点から考察。

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目次

はじめに(待鳥聡史)
1 選挙権威主義からの民主化
  ――議院内閣制の脅威?(粕谷祐子・東島雅昌)
2 権威主義体制下の執政制度の選択と変更
  ――「正統性の二元性」と「指導者の二元性」への視点(今井真士)
3 権威主義的政党支配下におけるゲリマンダリング
  ――GISを用いたマレーシアの事例分析(鷲田任邦)
4 タイにおける半権威主義体制の再登場
  ――連続性と不連続性(外山文子)
5 競争的権威主義」と「委任型民主主義」の狭間で
  ――ラテンアメリカの事例から考える(上谷直克)
6 組織化された野党不在の下の競争選挙実施による支配政党の崩壊
  ――ソ連とメキシコの比較分析(豊田紳)
7 ポルトガル「立憲的独裁」の成立(1926-33年)(武藤祥)
8 戦前日本における民主化途上体制の崩壊
  ――競争的権威主義体制論への意味(竹中治堅)

『執政制度の比較政治学』

第18号|2016年6月

議院内閣制、大統領制、半大統領制の事例を多角的に考察する。

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目次

はじめに(岩崎正洋)
1 責任政治の挑戦(高安健将)
2 戦後日本政治はマジョリタリアン型か
  ――川人貞史『議院内閣制』をめぐる検証と日本型の「議会合理化」(野中尚人)
3 オーストラリアの執政制度
  ――労働党政権(2007-13)にみる大統領制の可能性(杉田弘也)
4 カナダ政治における執政府支配の展開
  ──ハーパー保守党政権を中心に(古地順一郎)
5 議院内閣制における政治の「大統領制化」
  ――トルコ・エルドアン体制と大統領権限の強化(岩坂将充)
6 新興民主主義国における執政府の抑制
  ──司法府と独立国家機関(岡部恭宜)
7 韓国総選挙における候補者選出方法の変化と大統領による政党統制(浅羽祐樹)
8 半大統領制と政党間競合
  ──ルーマニアとブルガリアの比較から(藤嶋亮)
9 フランス半大統領制における家族政策の削減と再編
  ――1990年代の利益団体の抵抗と「自由選択」(千田航)

『政党政治とデモクラシーの現在』

第17号|2015年10月

デモクラシーの変容は、政党政治研究を通じてどのように捉えられるだろうか。現在の政党政治をめぐる「問い」のたて方を再考し、より広い視座の中に位置づける、新しい地平の開拓をめざす試み。

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目次

はじめに(網谷龍介)
1 ヨーロッパにおける政党と政党競合構造の変容
  ──デモクラシーにおける政党の役割の終焉?(中田瑞穂)
2 アメリカ二大政党の分極化は責任政党化につながるか(岡山裕)
3 政党政治とデモクラシーの変容(岩崎正洋)
4 多党化時代の政党カルテル
  ──1920年代カナダにおける進歩党の出現と二大政党(高野麻衣子)
5 2000年代ドイツにおける政党政治再編成(小野一)
6 多民族国家における政党政治と(非)デモクラシー
  ──マレーシア与党連合内政治と閣僚配分(鷲田任邦)
7 ドイツとオーストリアの州における合意型の政権のパターン
  ──概念の構造と経験的な分類に関する分析を通じて(新川匠郎)
8 韓国政党政治における「直接行動」の意義と限界
  ──ろうそくデモと政党の変化を中心に(安周永)

『体制転換/非転換の比較政治』

第16号|2014年6月

政治体制を構成する諸制度の役割や制度間の関係について、複数の地域と事例を扱いながら政治体制の転換につながる、あるいはつながらない(非転換の)条件や、その変動過程を検討し、今後の世界における「民主化」の方向性を複眼的に考える。

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目次

はじめに──体制の転換と非転換を考える(遠藤貢)
1 権威主義体制論の新展開に向けて
  ──旧ソ連地域研究からの視角(宇山智彦)
2 ラテンアメリカにおける民主化と選挙管理機関(高橋百合子)
3 中東諸国の体制転換/非転換の論理(浜中新吾)
4 権威主義体制下の単一政党優位と体制転換
  ──競合性の制度化の効果(今井真士)
5 ハンガリーにおけるデモクラシーのバックスライディング(平田武)
6 南東欧諸国における寡頭的議会制からの移行
  ──ルーマニアとブルガリアの比較から(藤嶋亮)
7 タイにおける体制変動
  ──憲法、司法、クーデタに焦点をあてて(外山文子)
8 軍と政治的自由化
  ──ミャンマーにおける軍事政権の「終焉」をめぐって(中西嘉宏)
9 二つのレフォルマシ
  ──インドネシアとマレーシアにおける民主化運動と体制の転換・非転換(増原綾子・鈴木絢女)

『事例比較から見る福祉政治』

第15号|2013年6月

現在、先進国および新興民主主義国で進展している、福祉政治の新しい展開とはどのようなものか。本書は多様なアプローチによる複数事例の比較を通して、この新しい福祉政治の実態を明らかにすることを試みる。

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目次

はじめに
  ──事例比較から福祉政治をみることの意味(仙石学)
1 日欧年金改革における福祉改革と福祉政治
  ──比較事例分析からの接近(伊藤武)
2 新興国における年金改革に関するアイデアと言説の政治
  ──南アフリカとアルゼンチンの事例(宇佐見耕一・牧野久美子)
3 福祉国家改革の非難回避政治
  ──日英公的扶助制度改革の比較事例分析(西岡晋)
4 政党競争空間の変容と福祉再編
  ──先進工業18カ国における子育て支援施策の比較分析(稗田健志)
5 ラテンアメリカにおける年金制度「再改革」
  ──第一世代改革後の制度変容の視覚から(馬場香織)
6 医療制度改革の比較政治
  ──日本・米国・英国における医療の標準化をめぐって(石垣千秋)
7 オーストラリアとニュージーランドにおける福祉国家再編
  ──分岐と収斂をめぐるダイナミズムの考察に向けて(加藤雅俊)
8 スウェーデンとフランスにおける脱家族化への家族政策の変換(浅井亜紀)

『現代民主主義の再検討』

第14号|2012年6月

民主主義体制が世界的に普及しつつある今日、現在の政治体制は期待された機能を果たしているのか。民主主義の「質」を分けるものは何か。この問題に本書は多様なアプローチで挑戦する。

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目次

はじめに 改めて問われる民主主義の「質」(大西裕)
1 アフリカにおける「民主化」経験と政治体制評価の新課題(遠藤貢)
2 ポスト社会主義圏における民主主義の質
  ──体制転換後の分岐の規定要因に関する計量分析(久保慶一)
3 官僚制と民主制
  ──数理モデルと計量分析による多数国比較を通じて(曽我謙悟)
4 台湾における政権交代と検察制度の独立性(松本充豊)
5 「優位政党」の盛衰と公的資源配分
  ──多国間比較分析からみた集票効果の規定要因(鷲田任邦)
6 代議制民主主義の機能に関する計量分析
  ──日本を事例として(小林良彰)
7 民主主義の質と国際的関与の関係(杉浦功一)
8 国民主権主義と自由主義
  ──マレーシアにおける競争的権威主義体制の成立と持続(鈴木絢女)
9 弱者と民主主義
  ──インド民主主義の60年の実践(中溝和弥)

『ジェンダーと比較政治学』

第13号|2011年6月

「ジェンダー」という視点をもつと、学問はどのように変わるのだろうか。ジェンダー概念を組み入れることによって、比較政治学の基本的概念や方法論が組み替えられ、新たな理論構築が可能となることを提起する。

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目次

はじめに (戸田真紀子)
1 中東欧諸国におけるケア枠組みのジェンダー的側面
  ──女性に期待される役割が国により異なるのはなぜか(仙石学)
2 比較するまなざしと交差性
  ──ジェンダー主流化政策の波及/阻害をどう見るか(土佐弘之)
3 ジェンダーの比較社会論・比較政策論と比較政治学
  ──政策変化におけるジェンダー(堀江孝司)
4 EUのジェンダー平等政策と国内ジェンダー・パラダイム
  ──チェコ共和国を事例に(中田瑞穂)
5 現代イランにおける家族保護法の展開
  ──成立、廃止、新法案(森田豊子)
6 戦時性暴力とどう向き合うか
  ──グアテマラ民衆法廷の取り組み(柴田修子)
7 南アジアにおけるジェンダーと政治
  ──インド民主主義のジェンダー・ダイナミクス(竹中千春)

『都市と政治的イノベーション』

第12号|2010年7月

「国の一部としての都市」から政治のイノベーションの場としての都市という見方へ都市という政治的単位の意味はいかなるところにあるのか。歴史的経路、地域的な多様性、グローバル化の相互作用の中で、都市と政治の関連を比較し解明する。

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目次

はじめに
  ──都市と政治的イノベーションの比較政治学 (小川有美)
1 都市と政治的イノベーション
  ──歴史社会学的な試論(加茂利男)
2 誰が変えたのか?近代ヨーロッパ都市における変革の主体
  ──ウィーンを中心に(田口晃)
3 アメリカの政策革新と都市政治(西山隆行)
4 現代香港における「政治」の出現(谷垣真理子)
5 都市化と一極集中の政治学
  ──一極集中は地方分権により緩和されるのか(曽我謙悟)
6 ベルギー分裂危機とブリュッセル周辺域の民族問題
  ──「国家政治の縮図」から「都市政治の復権」へ(松尾秀哉)
7 フィンランドにおける中央-地方関係の新たな展開
  ──分権型福祉国家の政策イノベーション(藪長千乃)
8 フィリピンにおける持続可能な発展とガバナンスに関する一考察
  ──パラワン州プエルト・プリンセサ市の活動を事例として(柏木志保)

『国際移動の比較政治学』

第11号|2009年11月

国境を越える人の移動に対して、各国がどのような政策的対応をとり、それぞれの国内政治にいかなる変容が見られたのか。その課題を論及するとともに、比較研究を深めていくための視座を提供する。

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目次

はじめに
1 国際移動者の3次元的トランスナショナリズム (都丸潤子)
2 移民をめぐるトランスナショナル政治と出身国 (澤江史子)
3 湾岸アラブ産油国における外国人労働者問題と国内政治の変容(堀拔功二)
4 送り出し国フィリピンの戦略 (小ヶ谷千穂)
5 人の国際移動をめぐる国家主権概念と多国間主義の再検討(久保山亮)
6 ドイツ・赤緑連立政権の移民・外国人政策 (小野一)
7 現代オーストリアの移民問題とその歴史的位相 (梶原克彦)
8 「入管行政」から「移民政策」への転換(明石純一)