比較政治学会年報

第1号から第18号まではJ-STAGEにて公開されています。
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『危機と国家』

第25号|2023年12月

COVID-19や世界的な経済危機への対応は、各国間でなぜこうも異なるのか。危機は国家をどのように作り替えてきたのだろうか。

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目次

はじめに(稗田健志)
 第1部 COVID-19に対峙する国家
1 政治体制とCOVID-19(安中 進)
2 民主主義国のロックダウンの比較分析――ニュージーランド,イギリス,日本(小松志朗)
 第2部 紛争と国家
3 紛争後の非リベラルな国家建設を市民はどのように認識するのか――2021年シリア世論調査結果の分析から(末近浩太・山尾 大)
4 ミンダナオ和平における政軍関係と第三者関与――分離独立紛争における国軍の和平妨害・抑制要因の検討(谷口美代子)
 第3部 危機と公共政策
5 「再生産」の危機と国家――現代日本から考える(武田宏子)
6 アメリカにおける食品安全政策とリスク管理――危機時と平時の観点から(早川有紀)
7 危機対応装置としての福祉国家――経済危機は「日本型生活保障レジーム」に変化をもたらしたのか(裵 俊燮)
 第4部 危機における国家と超国家組織
8 危機の時代における欧州統合と国家(佐藤俊輔)

 

『クライエンテリズムをめぐる比較政治学』

第24号|2022年10月

政治体制を超えて強靭性を示すクライエンテリズムを問い直す。権威主義体制だけでなく民主主義体制下でも、クライエンテリズムはなお強靭である。その理由は何か。多様なクライエンテリズムは、どのような異なる帰結を導くのか。多国間比較やさまざまな国の事例から接近を試みる。

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目次

はじめに(馬場香織)
 第1部 クライエンテリズムの多様性とその帰結
1 クライアンテリズムと民主化――政党レベルデータによる多国間統計分析(東島雅昌・鷲田任邦)
 第2部 民主主義体制下のクライエンテリズム
2 日本政治とクライアンテリズム論について(建林正彦)
3 インドネシアにおけるクライエンテリズムと民主主義(増原綾子)
4 リヒテンシュタイン侯国におけるクライエンテリズム――君主制と民主主義との共存について(今野 元)
 第3部 権威主義体制下のクライエンテリズム
5 権威主義体制下の経済発展とクライエンテリズム――一党制期コートジボワールを事例に(佐藤 章)
6 現代ヨルダン権威主義体制におけるクライエンテリズムの頑強性――2010年代の選挙制度改革の分析から(渡邊 駿)
7 ロシアの選挙権威主義体制における地方統制――公選制のもとでの知事のローテーション(溝口修平)

 

『インフォーマルな政治制度とガバナンス』

第23号|2021年10月

インフォーマルな「政治制度」や「ガバナンス」を俎上にのせることで、実証と理論の両面におけるその意義と可能性を探る。

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目次

はじめに(末近浩太)
1 暴力と政治参加――インドネシアの事例から(岡本正明)
2 反乱軍による公共サービスの提供とナショナル・アイデンティティ――内戦後社会の市民意識に対する国家横断的アプローチ(窪田悠一)
3 「運動から政党へ」――インフォーマルな運動を背景とした政治組織はフォーマルな政治に参加するときいかに変化するか(酒井啓子)
4 常態化する労働政治のインフォーマル・プロセス――日韓「働き方改革」比較の視点から(安 周永)
5 鉱山開発をめぐるインフォーマルな政治連合――ペルーの2事例の差異法による分析(岡田 勇)
6 ウクライナにおける政軍関係の構造的変容――紛争後の国軍改革と自警団の台頭(松嵜英也)
7 アラブ首長国連邦におけるインフォーマルな政治と交渉――部族ネットワークの政治的再利用の検討(堀拔功二)

 

『民主主義の脆弱性と権威主義の強靭性』

第22号|2020年10月

なぜ民主主義は後退しているのか。 権威主義は今後も続くのか。ここ20~30年における政治体制レベルの地殻変動を多角的に考える

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目次

はじめに(粕谷祐子)
 第1部 政治体制に関する理論的検討
1 民主主義は脆弱で権威主義は強靭か(空井 護)
2 民主主義の脆弱性と権威主義の強靭性——領域統治の観点から(加藤 朗)
 第2部 民主主義の脆弱性
3 アメリカ政治における長い民主化と帰結としての脆弱化(待鳥聡史)
4 東中欧における「民主主義の後退」——「民主主義」と立憲主義の分断と接合(中田瑞穂)
 第3部 権威主義の強靭性
5 現代中国政治の「強靭性レジリエンス」——胡錦濤・習近平政権への視座(川島 真)
6 権威主義体制の再構築と憲法の変容——タイ2017年憲法の分析から(外山文子)
 第4部 政治秩序変化に対する国際的対応
7 民主主義体制の脆弱化と権威主義体制の強靭化における国際的要因の考察(杉浦功一)