『民主主義の脆弱性と権威主義の強靭性』
第22号|2020年10月
なぜ民主主義は後退しているのか。 権威主義は今後も続くのか。ここ20~30年における政治体制レベルの地殻変動を多角的に考える
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目次
はじめに(粕谷祐子)
第1部 政治体制に関する理論的検討
1 民主主義は脆弱で権威主義は強靭か(空井 護)
2 民主主義の脆弱性と権威主義の強靭性——領域統治の観点から(加藤 朗)
第2部 民主主義の脆弱性
3 アメリカ政治における長い民主化と帰結としての脆弱化(待鳥聡史)
4 東中欧における「民主主義の後退」——「民主主義」と立憲主義の分断と接合(中田瑞穂)
第3部 権威主義の強靭性
5 現代中国政治の「強靭性レジリエンス」——胡錦濤・習近平政権への視座(川島 真)
6 権威主義体制の再構築と憲法の変容——タイ2017年憲法の分析から(外山文子)
第4部 政治秩序変化に対する国際的対応
7 民主主義体制の脆弱化と権威主義体制の強靭化における国際的要因の考察(杉浦功一)
『アイデンティティと政党政治』
第21号|2019年8月
ネイション、エスニシティ、ジェンダー……問い直し、また、問い直されるアイデンティティは、政党政治をどのように変えるのであろうか。有権者はどのように応答するのであろうか。各国の事例を比較することにより、代議制民主主義の現在位置を探る。
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目次
はじめに(上神貴佳)
1 ドイツにおけるアイデンティティをめぐる政治
――ヨーロッパの文脈から(平島健司)
2 アメリカにおける政党政治とアイデンティティ(久保文明)
3 インド民主主義とアイデンティティ政治
――国民、カースト、宗教の競合(竹中千春)
4 法の精神
――イスラエルの政党政治とナショナル・アイデンティティ(浜中新吾)
5 選挙と政党政治はどのようなナショナリズムを強めるのか
――ラトヴィア総選挙前後サーベイ調査から(中井遼)
6 地域アイデンティティと排外主義の共鳴と隔離
――現代ベルギーにおける二つの地域主義政党の事例(宮内悠輔)
7 オーストラリア自由党とアイデンティティ政治
――2018年8月の首相交代の背景と政党制への影響(杉田弘也)
8 台湾における乖離するアイデンティティと政党政治
――変わる有権者と変われない政党(大澤傑・五十嵐隆幸)